平倉社会保険労務士事務所
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どうなる配偶者控除

ilm08_be03001配偶者控除のあり方が議論されています。当初は配偶者控除を廃止し、夫婦控除の導入が検討されていました。しかし、最近になって夫婦控除の案はしぼみ、配偶者控除の枠を広げようとい方向になっています。

配偶者控除は、現在年収103万円以下が対象ですが、これを130万円、あるいは150万円に拡大しようという案が有力です。
背景には、最低賃金の引き上げもあります。年収103万円以下になるように、年末になると勤務時間を調整するパートの人が多いです。時給が上がっても、年収に壁があれば、勤務時間を短くせざるを得ません。

時給1000円の人が、1週間に20時間勤務をすると、年収は103万円を少し超えます。今の制度では、1週間の勤務時間を20時間未満にしないと、配偶者控除の枠に収まりません。
同じく時給1000円の人が、1週間に30時間勤務をすると、年収は150万円を少し超えます。配偶者控除の要件を年収150万円以下にすると、概ね1週間30時間未満勤務の人を対象とするとも言えます(時給の金額にもよりますが・・・)。その意味では、150万円まで拡大するというのは、理に適っているのかもしれません。

欧米では、夫婦の所得を合算して課税をしたり、家族で合算して課税をしたりする国があります。選択制の国もあるようです。議論の本質は、配偶者控除の限度額や勤務時間ではないのかもしれません。

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