平倉社会保険労務士事務所
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どうなる最低賃金2022

2021-09-30-1最低賃金がなかなか決まりません。各都道府県の目安額となる全国平均は、例年7月の末頃に決まるのですが、7月25日に行われた中央最低賃金審議会の小委員会では、労働側委員、使用者側委員とも、引き上げることには合意しているのですが、その上げ幅で折り合いがついていません。

〇全国平均1000円が目標
2021年に決められた全国平均は930円でした。政府はこれを1000円に引き上げることを目標に掲げてます。
コロナの影響が激しかった2020年を除けば、ここ数年は3%程度の引き上げがされています。今年も3%程度となれば、およそ960円になりそうです。

〇物価高が新たな課題に

使用者側委員が大幅引き上げに難色を示している大きな理由は、ここ最近の物価高です。原材料費は大きく上昇しています。しかし、商品の価格を上げれば売れなくなってしまう可能性もあり、なかなか値上げに踏み切れません。これは、中小企業ほど顕著です。したがって、最低賃金もなかなか上げられないという主張です。

〇どうなる最低賃金2022
最低賃金は全国平均が決まれば終了というわけではありません。最低賃金の適用は都道府県単位で行われます。全国平均額をもとに、各都道府県が最低賃金をきめるという作業が待っているのです。
実際に新最低賃金が適用となるのは例年10月1日です。都道府県によって少し違う事もありますが、東京都は、ここ数年10月1日から適用です。この日を境に、最低賃金未満だった人を、最低賃金まで引き上げなくてはなりません。企業担当者は、早く新最低賃金額を知りたいところでしょう。

上げ幅も気になりますが、いつ、どう決まるかも気になるのが、今年の最低賃金です。

平倉社労士 東京都文京区の社会保険労務士 就業規則、雇用安定助成金 (hirakura.net)

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