平倉社会保険労務士事務所
東京都文京区後楽2-16-10-302

健康保険証 2024年秋で廃止か?

400389_2402695_img政府は、紙やカードの従来型健康保険証を廃止し、マイナンバーカードに健康保険証の機能をつけた、いわゆる「マイナ保険証」の普及を急ぐようです。

2024年秋までに従来型の健康保険証を廃止し、マイナ保険証一本にするという話も出ています。マイナ保険証にすることによりメリットはありますが、急いでやることによるデメリットもあります。

〇マイナ保険証のメリットは
社会保険労務士として仕事をしている目で見ると、一番のメリットは、「健康保険証が常に手元にある」ということです。

このホームページが、どういう言葉で検索されて表示されているかとランキングを見ると、「健康保険証が届かない」、「健康保険証、〇週間」といったような言葉です。それだけ困っている人が多いという事です。

会社を退職すれば、そこで加入していた健康保険は資格喪失となり、健康保険証は返却しなくてはなりません。新しい会社に入社してそこで健康保険に加入すれば健康保険証は発行されるのですが、本人の手元に届くまで、入社から2、3週間かかる場合があります。風邪が流行っている時期や、小さいお子さんがいる場合は、健康保険証が手元にないと不安です。

マイナ保険証になれば、退職して返却する必要はなく、いつでも健康保険証が手元にある状態です。

なお、マイナ保険証になったとしても、退職した際の資格喪失、入社したさいの資格取得、扶養家族が増減したさいの被扶養者異動の手続きは引き続き行う必要があるでしょう。この人がどの健康保険組合に加入しているのかなど、データを書き換える必要があるからです。
〇デメリットは?
私は1年くらい前に、マイナンバーカードに健康保険証の機能を付けました。病院でマイナンバーカードを提示して健康保険証として使用できるのかもしれませんが、使用した事はありません。大病院や健康保険組合が直営している診療所にも行きましたが、使用しません。いろいろ理由がありますが、一番の理由は、使えるかどうかわからないからです。一時、「マイナンバーカードを使うと、診療費が高くなる」とも言われたのも理由があります。

日本は国民皆保険です。健康保険は、全ての国民が不便なく利用できなくてはなりません。従来型の健康保険証を廃止するのなら、全ての国民がマイナンバーカードを取得し、健康保険証の機能を搭載しなくてはなりません。また、全ての医療機関で、マイナ保険証が利用できるようにしなくてはなりません。

平倉社労士 東京都文京区の社会保険労務士 就業規則、雇用安定助成金 (hirakura.net)

トップへ戻る

コメント (0件)

コメントする