いわゆる「パワハラ防止法」により、中小企業にも2022年4月から、防止策を講じることが義務付けられました。ただ、指導とパワハラの境界線が難しく、どう接してよいか悩んでいる企業も多いです。
そこで、パワハラにならないための心構え、5つの極意を紹介します。
〇パワハラ防止策
まずは、法律で措置が義務付けられている内容です。これは、各企業でやっていただきます。
・会社のトップが「パワハラは許さない」というメッセージを発信する。
・パワハラの行為の具体例や違反者に対する懲戒処分を、就業規則等に明記する。
・相談窓口を設置し、パワハラの相談を受け付ける。
・パワハラ行為が見つかれば、行為の禁止と再発防止の策を講じる。
・定期的にパワハラ防止のための研修を実施する。
これに加え、日頃、部下や後輩にどう接していいのか、どうすればパワハラにならないのかの心構えを解説します。
1 対等なビジネス・パートナーとして接するパワハラやセクハラの加害者は、相手を見下している場合が多いです。上司と部下という職制上の違いはあるものの、同じ会社で、その会社のために一生懸命働いているという事は同じです。対等なビジネス・パートナーなのです。
2 出来事をせめて、人をせめない
部下をし指導する目的は、出来なかった事、悪かった事を指摘し、次にいい仕事をしてもらう事でする。ですから、出来なかった、悪かった出来事を指摘するのです。その人の人格を責めるのが目的ではありません。
3 部下を「お前」と言わない。日ごろの関係からお互い納得している場合もあるかもしれませんが、ビジネスの場で「お前」という言葉は本来使うべきではありません。名前で呼ぶべきです。
また、「お前何やっているんだコノヤロー!」と怒鳴るひとはいるかもしれませんが、「平倉さん、何やっているんだコノヤロー」と言う人はまずせいません。呼び方が変われば、きつい言葉もなくなります。日ごろから、呼び方に気をつけることが大切です。
4 理由も説明する
部下がやった仕事を、理由の説明なしに「やり直し」と言って突き返したら、言われた方は、どう直していいかわかりません。それどころか、「嫌がらせか」と不信感をいだかれることもあり、パワハラと思われてしまうかもしれません。
「理由を説明すると、その通りにやり、考えなくなる。」と思う人もいるかもしれませんが、何も理由を説明されていない方は、どうしていいか考えることもできません。
5 感情的にならず、冷静に対応する
部下の失敗に怒りをこみ上げ、思わず怒鳴りつけるという経験がある人はいるかもしれません。そして、一度怒鳴ってしまうとも次から次へと厳しい言葉を言ってしまう。残念ながら、私もあります。
こうならないためには、どうしたらよいか。怒りがこみあげてきたら怒鳴る前に6秒間我慢するのです。すると、脳内から冷静になるな物質が発せられるそうです。6秒間我慢すれば、冷静に対応できるでしょう。
以上、私が考えた5つの極意を解説いたしました。参考にしていただければ幸いです。
なお、本項は Youtube でも解説しています。
https://youtu.be/kGtDoVQR3ng
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