毎年書いていますが、春闘という言葉を聞くと血が騒ぎます。
もう、労働組合の委員長として交渉することはありません。
でも気になってしまいます。
今年の春闘はどうなっているのでしょうか。
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〇大企業は早くも終結?
大手製造業など、大企業の集中回答は3月12日でした。
昨年同様、賃上げも一時金も、組合の要求の満額の回答をした企業が多かったです。
なかには、組合の要求以上の回答をした企業もありました。
そして、期間も短くなってきました。
要求提出から5日で回答があり、その回答で決着する企業もあったとか。
大企業については、早くも終結の方向です。
〇中小企業はどうなる
大手の交渉が終われば、次の焦点は中小・中堅企業です。
「大手の回答を見てから」という企業は多いです。
ただ、中小企業の場合、大手のように「一律好調」とはいかず、業種あるいは個別企業によって差が大きいようです。
業績好調な企業は、中小であっても大幅賃上げ実施でき、人材も確保し、さらなる業績拡大が見込めます。
しかし好調でない企業はなかなか上げられず、人手不足なのに思うように人材を確保できていないという状況もあります。
日本経済の発展には、中小企業全体の復活も必要であることは、言うまでもないことです。
〇非正規社員は
非正規社員の賃上げについても、労働組合の連合は、ここ数年力を入れています。
昨年からの物価高、生活に直結する食料品の高騰は、生活していくうえで打撃です。
年収の壁といわれる課税の最低限度額も引き開けられようとしています。
最低賃金はここ数年大きく上がり、今年10月にも上昇が予想されます。
大幅賃上げの要素はそろっています。
ただ、業績が良くない企業にとっては、「正規社員への賃上げを優先したい」という考えがあるのではないでしょうか。
大企業は概ね終結したとしても、今年の春闘は続きます。
今後も注目していきます。
平倉社労士 東京都文京区の社会保険労務士 就業規則、雇用安定助成金
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